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私が愛したゲームたち

〜バカゲー放浪記〜
みなさんはファミコンというハードを覚えているでしょうか?そう、もはや伝説になりつつあるゲーム機です。私がまだ小学生の時に発売され、任天堂絶対王政の礎を築いたハードです。
「なぜ今更ファミコン?ファミコンなんて何年前に捨てたかも分からないよ」という声が聞こえてきそうですが、私も覚えておりません。ってそうではなく、ファミコン時代には今にはないエネルギーがありました。今のゲームは全部まとまりすぎていて、なんというか楽しいことは楽しいのですが、狂うほど面白いゲームというのがありません。冒険をしなくなったからです。もしくはゲーム業界というのが熟成してきて、昔のような埋蔵金探しと同義の馬鹿野郎たちがいなくなったからかもしれません。所詮社会人にはイカすゲームは作れません。ダメ人間に近い人間の方が飛んだゲームを作れるはずです。

今やれプレステだ、サターンだと騒いでおりますが、FF、ドラクエを抜く作品は現れておらず、結局はファミコン時代の遺産を食いつぶしているに過ぎません。そう、このファミコン時代がゲーム機の黄金時代といっても過言ではありますまいて。ある意味。
その中でも忘れてはいけないのが、クソゲーです。ただ誤解しないでください。クソゲーにはいいクソゲーと悪いクソゲーがあるんです。良いクソゲーとは、制作者は真面目に作ったのに、できたのは笑えるソフトというものです。某バンダイのように、はじめからクソゲーと分かって作られたのは悪いクソゲーです。作為的クソゲー、確信犯クソゲーとも言えます。世間では良いクソゲーのことをバカゲーと呼ぶこともあります。

私はバカゲーをこよなく愛する人間です。あの制作者の間違った方向に向けられた情熱の結晶。制作者の常識を疑うイベントの数々。思わず窓ガラスを割ってしまうほどの、あまりにあまりなゲームバランス。失笑を誘う無茶苦茶なネーミングセンス。どれもこれも昔人類がどこかに置いてきてしまった大切な何かのはずです。そういうわけで、私はバカゲーが大好きです。

そんな数々のバカゲーの中でも伝説の域に達したクソゲーがあります。例えば「スペランカー」
これを知らねばファミコンユーザーと呼べないくらい、違った意味でゲーム界を盛り上げてきた革命児です。ゲームの内容は、地下の遺跡を発掘するゲームだったような気がします。基本的にバカゲーは目的に意味がありません。手段が目的を超越しているという点で、ある意味彼らは人間の常識に真っ向から勝負を挑んでいるように見えます。

折しも人間と全く同じ外見でありながら、10m以上もジャンプしたり、さらには増殖までする、某M・Rブラザーズが子供達に人間の限界を忘れさせていたころに彼は現れました。ゲームを始めたとき誰しも目を疑ったことでしょう。ゴンドラから降りるだけで死ぬなんて。私は何が起こったのか分かりませんでした。完全に時が止まったその部屋で、不吉なBGMだけがマイペースに流れていきました。そして、気を取り直した私に運命はさらに残酷でした。なんと、膝より低い丘につまづいて死んでしまったのです。脳味噌の処理能力の限界を越え、フリーズしている私に向かい、彼はその白い体に無意味なランプを点灯させるだけでした。

このゲームは業界を震撼させ、我々にまざまざと人間の弱さを思い知らしめてくれたのです。その後長い間に渡って、ゲーム誌を賑わせたことは言うまでもありません。私はこの時から、世の中には我々の理解を超えた存在があることを知りました。そのころからでしょうか。人間とは違うステージへ行ってしまったゲームをこよなく愛するようになったのは。

有名どころでは「いっき」、「ボコスカウォーズ」、「フロントライン」、「スパイアンドスパイ」でしょうか。私が挙げたこれらのゲームは一応面白いです。ただ、単にゲームという枠で納めてしまっていいのか悩むほど、我々に何かを訴えるものがありました。特に「フロントライン」はどこぞの宗教で瞑想用に使われていてもおかしくないくらいのデキでした。一応これらのゲームの紹介をしておきます。

いっきたった二人で城に乗り込む錯乱農民の反逆劇を描いた痛快アクションゲーム。お代官様が畑でうろついていたり、必殺の武器のはずの竹槍が何の役にも立たないところがウリ。
ボコスカウォーズ主人公はどこぞの王子様(王子様に見えない所に狙いを感じる)。木や石でかくれんぼしているイカれた部下たちを集め、とりあえず悪い奴をやっつける正統派横スクロールRPG。まるで一本の糸で操られているかのように、全員が全く同じように動くところが爽快。正しいデモ行進の仕方を教えてくれる画期的作品。
フロントラインBGMがないという所にメーカーのやる気を感じる。どう見ても折れ曲がった木の枝にしか見えない鉄砲と、迫力満点の効果音とともに繰り出される手榴弾を武器に、たった一人で敵陣地を突破していく爆発的狂戦士の痛快縦スクロールアクションゲーム。おそろしく未来的な戦車と、それに触れるだけで破裂する自走砲。戦車砲がきかず、手榴弾だけがきく鉄壁の敵陣営。敵陣営を破壊したときに出る、情けない白旗を見るためにプレーした人も多いだろう。未だに戦場が不明なのもイカす。
スパイアンドスパイ離れ島に隠された機密文書を狙って敵対するスパイ同士が戦うアクション的知恵比べゲーム。あまりにシュールなワナの数々と、それを防ぐ原始的なアイテムたち。まず、スパイなのに何一つスパイらしいことをしないのが特徴。棍棒やヌンチャクで強くなる主人公と、遭遇すると展開されるドッグファイトの情けなさは絶品。
東海道五十三次東海道五十三次を、理由はよく知らないが旅をする本格派横スクロールアクションゲーム。まず53面まであること自体に衝撃を禁じ得ない。何度やっても10面以上いけない素晴らしいゲームバランスには脱帽。途中から、自分で何をやっているのかと自問自答してしまうほどである。ゲームをしている最中に、ゲームをする意味を根本から再確認させてくれるコペルニクス的転回作品。

まあ、これ以外にもバカゲーはたくさんあるのですが、今日はこのへんにしておきましょう。
どうでしょう?みなさんもこれらのゲームに魅力を感じませんか?どうせ捨て金で手に入るゲームばかりですから、これを気にファミコンにハマるというのも硬派でいいんじゃないでしょうか?

(つづくのか!?)











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