新・ちょっと一言のコーナー

さて、とっとと本題に入りますが、最近の日本のおかしさについて語ってみたいと思います。
最近の日本はなぜこんなに悲観的なんでしょう？経済にしてもそうです。まるで日本が世界から遅れた国であるかのように思ってません？エコノミストとかのたまう人間の言っていることと言えば、悲観的材料を持ち出してきて、だから日本の先行きは厳しいとかなんとか。そんなのは犬でも言えます。エコミストというのはいつから危機扇動家になったんでしょう？じゃあどうすればいいか、ということについて全く触れないですよね。

例えば政府の経済政策にケチをつけますが、私は小渕政権の経済政策はそんなに間違ってはいないと思いますよ。商品券構想はちょっとあれですが・・・。
まず危惧すべきは、政府の政策を中身を見る前に否定していることですね。新聞なんかはこぞって批判していますが、本当に中身を吟味しているんでしょうか？どうも、嫁をいびる姑のように、とりあえずケチをつけているといった感じです。従来型だとかなんとか言いますが、そんなに急激に方針転換できるわけありませんし、例え従来型だろうと使うお金は一緒なんで、経済波及効果は全く一緒なんですよ、実は。

敵を知り己を知れば百戦危うからず。孫子の有名な言葉ですが、これを本当に分かっているのでしょうか？日本は一応第二位の経済大国ですよ？方向が間違っていて第二位までなれますか？もちろん日本システムには弱い点が多い点も事実です。しかし、だからといって全部捨て去るというのは、はっきりいって馬鹿げています。

例えば終身雇用制についてもそうです。なんか終身雇用制を廃止して、年俸制を導入すれば改革のように思えませんか？でも、実際どうでしょう？私は日本をここまでの地位に押し上げた要因の理由の一つに終身雇用制があると思います。
終身雇用制の利点とはなんでしょうか？それは大きく分けると、中長期的視野の保持と全社員の士気の高さだと思います。
年俸制だとどうしても目先の実績などが重視されてしまうため、社員も中長期的なものよりも短期的なものへ目がいってしまいます。その点ある程度安定した雇用制度であれば、社員は中長期的な視野にたって仕事ができるわけです。
また社員の士気という問題を考えても、終身雇用・年功序列により、全ての社員がそれなりの士気をもって仕事ができます。アメリカの会社の内情を御存知でしょうか？確かに能力のある人間は非常に厚遇される反面、入社退社が激しいため、長期的な計画が建てにくいのに加え、会社への帰属意識も低いわけです。また、会社から評価されない人間は扱いが非常に悪く、いつクビにされてもおかしくありません。このため、上層部以外の社員の士気の低さはひどいものです。

確かに金融やソフトウェアなど、特定の分野では年俸制の方が良い場合もありますが、頭から年功序列・終身雇用を否定するのは間違っていると思います。
あと付け加えると、今巷で言われているグローバリゼーションというのは、はっきり言ってアメリカナイズのことなんです。金融に関してはアメリカが完全に先を行っており、それが世界標準だと言われていますが、本当にそうなんでしょうかね。ヘッジファンドほどではなくとも、ビッグバンで行われる金融改革というのは所詮は実体のないものの売買を加速化させるだけですからね。私はそれはそれでいいとは思いますが、どうもグローバル化が絶対視されているのでちょっと敢えて一言言わせていただきました。

しかし、日本も自国のシステムを世界標準にするという心構えをちょっとは持てませんかね？世界標準は常に外から来るとばかり思っていたら、本当の国際化はできませんよ。
もう少し冷静に自国の良い点と悪い点を見つめ、冷静に状況を考える習慣を日本人はつけるべきだと思います。まあ、なんて偉そう。