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続々ちょっと一言のコーナー

〜支部長の茶飲み話〜
こんちは!
続々ちょっと一言第二弾です。
自分でも「ちゃんと続くんだろうか」と心配になったもんですが、こうして第二弾を発表する運びとなり、喜びこれに勝るものはございません。
今回のテーマは「中国について 〜敗戦処理〜」です。おっと、なんだか今回は真面目モードです。というか、一応いつも真面目なんですが、そう受け取ってもらえない所が嬉しいやら悲しいやら。

先日中国で江沢民の次に偉い朱熔基首相が来日したのはご存知ですよね。まあ、次に偉いっつっても長老と称される革命ジジイどもがいるので、必ずしもナンバー2じゃあないんですが、まあ形式上はナンバー2です。
前に江沢民が来日した時、あのバカはしつこいくらい戦争責任だとか歴史問題とか大上段にぶったために、反中感情はかつてないほど高まってしまいました。
ちなみにある大学で講演した時、一部の学生(革○派)が江沢民につめよって罵倒したところ取り押さえられたなんていう下らない騒ぎがありましたけど、一体どこの大学なんでしょうねえ・・・って私の大学でした。

まあ、今回はそれを踏まえて友好的なパートナーシップを築く足がかりにしよう、ということが最大の目的だったわけですよ。
で、本当に友好的ムードのまま終われば良かったんですが、やっぱりそこは中国というか、どうしようもねえなこの赤い専制国家はよぉってことがあったんで、忘れる前に書いておきます。

ニュース23(眠そうなご老人がやっているニュース番組)の企画で、朱熔基を招いてディスカッションを行うというものがあったんですが、ここでの朱熔基の発言でちょいと問題発言が。
彼はある日本人の「中国はいつも戦争責任と言う。一体いつになったら日本を許すのですか。」という質問に対し、「我々は賠償を放棄した。それはいい。しかし、日本は未だに公式文書で中国に対し謝罪をしていないのを知っていますか」と返したのである。
冗談じゃない。いい加減にしろこの赤いペテン師がっ

大部分の日本人はこの朱首相の発言を聞いて「そうなのか。」と納得してしまうでしょう。しかし、中国問題を少し勉強した人間なら、この発言がいかに無茶苦茶であるかが分かるのです。
私は中国・台湾が専攻なので、解説いたします。

まず第一に「我々は賠償を放棄した」と偉そうに言っていますが、奴らには賠償する権利なんてどこにもないんです。
日本が戦争をした国は中華民国であって中華人民共和国ではないのです。中華人民共和国の成立は1949年ですから、その当時成立していない国に対して賠償をするなんてことは国際法上考えられないわけです。
そして当時の政府である中華民国政府と日本は1952年に日華平和条約を結んでおり、ここで「中華民国政府は賠償権を放棄する」と明記しているのです。
よって中華人民共和国には賠償「権」は存在せず、そこで中国ではどうしているかというと「賠償を放棄する」と書いているのです。ほとんどペテンですな。

勿論日本政府としては、それじゃあ中国人民に対して責任を果たしていないということで、無償有償を含め莫大な経済援助を中国に対して行ってきたわけです。
そういう事実を中国政府は知っているくせに、いけしゃあしゃあと先のようなことをほざきやがるんですよ。

皆さんは「例え当時は中華民国政府でも被害を受けたのは中国人民なのだから、今中国人民を代表している中華人民政府に賠償・謝罪するのは当然なのではないか」と思う方もいるかもしれませんが、国際法の常識として戦争というものは国民間で行われるのではなく、あくまで政府間で行われるものと定義されているので、少なくとも日本政府として正式に中国に対して謝罪・賠償をすることは国際法に反するばかりか、サンフランシスコ平和条約にも反することになるのです。

サンフランシスコ平和条約に関して説明しますと、日本はこの条約によって敗戦処理を終了させ(られ)ており、この条約に反する行為は国際的に認められないということになっているのです。
ちなみにこの条約に関しては台湾を含む、日本が放棄した植民地についても記されており、原則として放棄したものに関する一切の権利を放棄していることになっているので、例えば中国が「台湾は中国の領土だと認めろ」と言われたところで、我々はサンフランシスコ条約により発言する権利すら奪われているというのが現状なわけです。
これは日中平和友好条約にも書かれており、「日本は中国の立場を理解し尊重するとともに、サンフランシスコ平和条約を遵守する」となっています。まあ、ぶっちゃけると「日本は中国の複雑な事情を理解はするが、条約で定められた通り台湾に関しては口出しできませんよ」と言っているわけです。

私が言ってきたことは詭弁に思われるかもしれませんが、これが国際的に決められた日本の立場であり、これを逸脱して行動することは残念ながら敗戦国である日本には許されていないのです。そしてできないことを知りつつ、それを利用する形で、中国は日本に対して謝罪を要求することで、外交上優位に立っているというのが現状なのです。
このような事情は日本では殆ど知らされないですし(赤い奴らがうるさいから)、そして当然のことながら中国国民自体が知らされておりません。

中国を勉強していると、今の中国がいかに異常であるかが分かってきます。中国に夢を抱いて研究した人はみんな現代の中国に絶望して、そして中国研究者はみんな近世以前に逃避することになるのです(笑)

◆条文
日華平和条約(正式名称:日本国と中華民国との平和条約)
サンフランシスコ条約(正式名称:日本国との平和条約)

11/14 編集後記 今回は真面目に書いてみました。
中国に関しては皆さんも知らない暗い部分が山のようにあるので、ひょっとしたら今後「中国編」という形で続けるかもしれません。
成長市場として中国を捉える人は多いですが、中国は資本主義国では考えられない異常な部分が多すぎますし、経済成長も多分に中国政府の喧伝によるところが大きいので、私に言わせれば中国に夢を託すのは50年早いといったところですね。










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