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山東派兵に関する政府声明
編者序文 一ノ風
 基本方針としまして、ここに載せる資料には資料的価値よりも、内容と実質を知ることを目的としたいと思います。そう言うわけで、カタカナはひらがなに直し、歴史的仮名遣いも現代仮名遣いに改めました。読みにくい漢字にも括弧をつけて読み方を併記してあります。 また、原文には句読点は有りませんが、編者が適当に打っておきました。  
引用は自由にしていただいて結構です。  

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1927年5月28日

 支那に於ける最近の動乱に南京、漢口其の他の地方に於ける事件の実蹟に徴するに、兵乱の際支那官憲に於いて保護十分なるを得ざりし為 在留帝国臣民の生命財産に対する重大なる被害を被り、甚だしきは帝国の名誉毀損の暴挙を見たり。従って現下北支の動乱切迫の際此の種事件再発の虞(おそれ)なきを保せず、 今や右戦乱は済南地方に波及せんとし、同地在留帝国臣民の生命財産の安全に付き危惧の念措く能(あた)わざるものあり。 同地には帝国臣民の居住するもの二千の多数に上り、而(しか)も同地は海岸を距(へだ)てること遠き奥地に在るを以って長江沿岸各地に於ける如く海軍力に依りこれを保護する事到底不可能に依り、 帝国政府に於いては不詳事件の再発を予防する為、陸兵を以って在留邦人の生命財産を保護するの已(や)むを得ざるに至れり。 然るに右保護の為派兵の手配を為すには相当日子を要し而も戦局は刻々変化しつつあるに顧み、応急措置として在満部隊より約二千の兵を取り敢えず青島に派遣し置くことに決せり。 右陸軍に依る保護は固より在留邦人の安全を期するの自衛上已むを得ざるの緊急措置に外ならずして、支那国及び其の人民に対し何等非友好的意図を有せざるのみならず、 南北両軍何れの軍隊に対しても其の作戦に干渉し軍事行動を妨害するものに非ず。

 帝国政府は斯くの如く自衛上已むを得ざる措置として派兵を行うと雖(いえど)も、初めより長く駐屯せしむるの意図なく同地方の邦人にして戦乱の患いを受くるの虞(おそれ)なきにいたらば、直ちに派遣軍全部を撤退すべき事を茲(ここ)に表明す。





『補足』:当時は、田中義一が外相と総理を兼任していました。その前は、幣原喜重郎が外相です











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