全軍将兵に告ぐ、「ソ」連遂に皇国に寇す、明文如何に粉飾すといえども大東亜を侵略せんとする野望歴然たり、事茲に至る、
また何をか言わん、断固神州護持の聖戦を戦い抜かんのみ。
假令、草を喰み土を噛り野に臥すと雖も断じて戦うところ死中自ら活あることを信ず、
是即ち七生報国「我一人生きてありせば」という楠公救国の精神なると共に、
時宗の「莫煩悩」、「驀進進前」以って醜敵を撃滅せる闘魂なり、
全国将兵宜しく一人を余さず楠公精神を具現すべし、而して又時宗の闘魂を再現して驕敵撃滅に驀進進前すべし。
昭和20年8月10日 陸軍大臣
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