マラーを殺した女 |
著者:安達正勝 |
出版:中公文庫 |
推薦者:相良みちる |
革命下、ジャコバンで過激な広報活動を行っていたマラーが浴室で一人の少女に暗殺された。田舎から出
てきた普通の少女がなぜ、どのようにしてマラーを殺害するにいたったのか? ダヴィッドの絵画のモチ
ーフにもなったマラーの死をめぐる謎を解き明かす一冊。
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ジョゼフ・フーシェ |
著者:シュテファン・ツヴァイク |
出版:岩波文庫 |
推薦者:相良みちる |
「サン・クルーの風見」と言われるほど、あらゆる政権を渡り歩いた権謀術数の名手。フランス革命の勃
発により政治に身を投げて以来、総裁政府、統領政府、帝政と続けて警務大臣としてフランス警察機構の
基礎を築いた。彼の変節的な人生を、ロベスピエール、ナポレオン、タレイラン等との政治上の駆け引き
を交えて描いている。
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ジャンヌ・ダルク |
著者:ジュール・ミシュレ(森井真・田代葆訳) |
出版:中公文庫 |
推薦者:相良みちる |
オルレアンの聖女ジャンヌ・ダルクの生涯を、フランス近代歴史学の大御所、ミシュレが独特の熱い調子
で語った一冊。神の啓示を受けてシャルル王太子に謁見し、百年戦争の終結のために自らを省みず戦うジ
ャンヌの雄々しい姿をまざまざと想起させてくれる名著!
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タレイラン評伝(上)・(下) |
著者:ダフ・クーパー |
出版:中公文庫(上巻540円 下巻500円) |
推薦者:相良みちる |
ンシャン・レジームから革命・帝政・王政復古・共和制と激動の時代を生き抜いた、外交の天才の生涯
を細かく記した名著
ナポレオンすら舌を巻いた外交官の一生は、フランス史のみならず、その後のヨーロッパ史を大きく決定
付けるものでしょう
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ナポレオン言行録 |
著者:オクターヴ・オブリ(大塚幸男訳)
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出版:岩波文庫(520円) |
推薦者:相良みちる |
ナポレオンのおびただしい量の手紙、布告、戦報、語録を年代順に配列した書。ジョゼフィーヌを篭絡
し、兵士を感動に巻き込んだナポレオンの言葉に接することができます |
ナポレオン戦線従軍記 |
著者:フランソワ・ヴィゴ・ルシヨン 瀧川好庸 訳 |
出版:中公文庫(800円 |
推薦者:相良みちる |
20年間ナポレオンの指揮の下、イタリア。オーストリア、エジプト、ドイツ、ポーランド、スペインの各
戦線に従軍した一兵卒の記録。
軍隊内でのナポレオンの評判や、戦場でのナポレオンの様子など、興味深い内容が克明に記されている
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反ナポレオン考 時代と人間 |
著者:両角良彦 |
出版:朝日選書(1500円) |
推薦者:相良みちる |
シリーズ4作目
ナポレオンの政権奪取から帝政までを、アンチな視点で書いている。反対派の人々にスポットをあてた作
品。これまでナポレオン本人の伝記しか読んだことがない人には必読の書。
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セント・ヘレナ落日 ナポレオン遠島始末 |
著者:両角良彦 |
出版:朝日選書(1500円) |
推薦者:相良みちる |
シリーズ3作目
セント・ヘレナ島に流されたナポレオンの様子を記してある。なかなか省みられない晩年のナポレオンの
生活が垣間見える
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ナポレオン その栄光 |
著者:小栗了之 |
出版:幻洋社(1800円) |
推薦者:相良みちる |
ナポレオンの典型的な伝記
丁寧で読みやすく、初学者には適切かと思われる。 |
ナポレオン ロシア大遠征軍潰走の記 |
著者:コレンクール 小宮正弘訳 |
出版:時事通信社(1545円) |
推薦者:相良みちる |
ナポレオンの忠臣中の忠臣といわれた、コレンクール将軍の回想録からロシア遠征の部分を訳したもの。
大遠征の過程で、どのようにフランス軍が戦ったか、失態を犯したかを書いている。ロシア事情に明るい
将軍の記述だけに信用がおける。
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公爵(ウェリントン)と皇帝(ナポレオン) |
著者:ジョン・ストローソン 城山三郎訳 |
出版:新潮社(2500円) |
推薦者:相良みちる |
運命的なライバルであるウェリントンとナポレオンを、その人生を比較し、決戦の様子も交えて描いてあ
る。著者は歴史家ではなく軍人でもあるので、それをふまえて読むと、学者との視点の違いも興味深い。
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十字架と三色旗 もうひとつの近代フランス |
著者:谷川稔 |
出版:山川出版社 (2524円) |
推薦者:相良みちる |
革命によって崩壊したと思われたカトリック教会が仕切るフランス。その後の教会と市民との関係を描い
ている。19世紀当時の民衆の生活やカトリック教会とのつながりなど、社会人類学的な視点から考察して
いる。 |
聖なる王権ブルボン家
(講談社選書メチエ) |
著者:長谷川輝夫 |
出版:講談社 2002年 1700円 |
推薦者:ひで |
ユグノー戦争を勝ち抜いたアンリ4世、フランス絶対王政の最盛期を築いたルイ14世、そして断頭台の露と消えたルイ16世。これらの王達はみな、フランス絶対王政期の王家であったブルボン家の出である。王たちとそれを取り巻く人々が織りなす、約2世紀にわたるフランス絶対王政の興隆と衰退の歴史を綴る。経済や法制度より国王とその同時代人に関係する話に重点をおいて書かれているため、本書を読んである程度イメージをつかんでからどちらかというと複雑な法制史や経済史の本をよむとわかりやすくなるのではないでしょうか。
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機械としての王 |
著者:J-M.アポストリデス (水林章訳) |
出版:みすず書房 1996年 2500円 |
推薦者:ひで |
17世紀フランス、ルイ14世のもとで行われた壮麗な騎馬パレード、王自ら踊る宮廷バレエ・・・こうした見せ物が絶対王制のフランスにおいてどのような役割を果たしたのか。本書はルイ14世時代の国家におけるスペクタクルの果たした役割、国家による文化の編成などについて述べながら国家がどの様に自らをとらえ、顕示していったのかを書き出す。王権と文化の関わりというちょっと変わったところから絶対王制のフランスについて論じた面白い一冊。 |
ダルタニャンの生涯
史実の「三銃士」
(岩波新書) |
著者:佐藤賢一 |
出版:岩波書店 2002年 700円 |
推薦者:ひで |
アレクサンドル・デュマの小説「三銃士」の主人公ダルタニャンは実在の人物であった。そして、小説のダルタニャンに劣らず、波乱に富んだ人生を送った人物でもあった。ガスコーニュからパリに上京し、フロンドの乱やフーケ事件といったフランス史上有名な事件に関わりつつ、国王ルイ14世や宰相マザランに対し忠勤を励んだ銃士隊長の生涯を綴った一冊。
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ナポレオン |
著者:長塚隆二 |
出版:文春文庫 760円 1996年 |
推薦者:夜なべ紳士 |
ナポレオンの伝記です。著者はフランスやベルギーのナポレオン協会の会員でリヨン大学で客員教授をしていたこともあると言うなかなかの経歴の持ち主。文章も読みやすく、情報量もかなり多い。ナポレオンを知りたいと思ったらこれが一番お勧めかな。て、ほかにナポレオン関係の本あまり読んでないんですけどね^^; |
ベルサイユのばら |
著者:池田理代子 |
出版: |
推薦者:弁天小僧菊之助 |
言わずとしれた、少女漫画の金字塔ともいえるべき作品ではある。主人公マリー・アントワネットを中心に、フランス革命当時に生きた人々のドラマが少女漫画らしく、熱くロマンチックに描かれている。好き嫌いはあれど、一見の価値があるのではないだろうか。 |
フランス・ルネサンスの文明
人間と社会の四つのイメージ(ちくま学芸文庫) |
著者:リュシアン・フェーブル 二宮敬訳 |
出版:筑摩書房 1996年 951円 |
推薦者:ひで |
16世紀フランス,それは都市や貴族の城郭,宮廷すらも現代の我々が想像するような典雅,洗練とはかけ離れた野暮きわまりない世界,国王から宮廷貴族,法律家から商人,学生に至るまで放浪の旅に明け暮れる時代であった.しかしそのような人々を担い手としてフランスにおいて学芸復興,美術の変革,宗教改革がすすめられていったのがフランスにおけるルネサンスの実態であった.この本を読んであたかも目の前で展開しているかのような16世紀フランスの一風景,絢爛豪華なイタリア・ルネサンスとはひと味違うルネサンスの世界にしばし浸ってみてはいかがでしょうか. |
ナポレオン一八一二年 |
著者:ナイジェル・ニコルソン 白須英子訳 |
出版:中公文庫 |
推薦者:ニコライ |
この物語りは、なぜ史上最高の司令官と言われた人物が敗れ、凡庸な指揮官が勝ったのか。なぜナポレオンは、すでに百年も前にこの征服不可能な国を征服しようとしたスェーデン王カール十二世の失敗を研究していながら、同じ轍を踏むなという教訓を無視したのかなど、その真実に迫ります。 戦略、戦術、外交、など好きな方、お薦めです。ぜひ!お読みください。 |