エジプト王国三千年 興亡とその精神 (講談社選書メチエ) |
著者:吉成薫 |
出版:講談社 2000年 1700円 |
推薦者:ひで |
古代エジプトというと、日本でもよく四大文明展などの展覧会やピラミッド、ツタンカーメンに関する書籍、さらにはヒエログリフの書き方入門書や古代エジプトからインスピレーションを得たような漫画などを通じてさまざまなイメージを持っていると思います。その古代エジプト史の少し詳しいことまでわかる概説書として、手ごろなものがこの本です。前半でまとめられた概説の他に、後半ではエジプトの文字や宗教、暦に関して詳しい説明もあります。エジプトの歴史に興味を持ったら読んでみましょう。 |
戦争の起源 |
著者:アーサー・フェリル(鈴木主税訳) |
出版:河出書房新社 1999年 2800円 |
推薦者:ひで |
西洋の軍事史は通常古代ギリシアの重装歩兵の歴史から説き起こされることが多い.しかしそれに対して著者は古代ギリシアの重装歩兵とは違う軍事的伝統を有するエジプト,アッシリア,ペルシアといったオリエント諸国に注目し,ギリシアとオリエントの異なる軍事的伝統を一つにしたのはマケドニアのアレクサンドロス大王であると主張する.アレクサンドロスを扱った章の最後の一節は御愛嬌としても,人類学,考古学の成果を取り入れながら書かれた先史時代,オリエントの軍事に関する記述は興味深い. |
王家の紋章 |
著者:細川智栄子 |
出版:秋田書店 390円 |
推薦者:弁天小僧菊之助 |
これも定番である。20世紀の少女が古代エジプトにタイムスリップしてしまうお話。史実云々というよりも、この手の漫画は雰囲気を味わえれば儲け者である。少なくとも簡単な古代用語や地名は覚えられる。
個人的に作者がどう終わらせるつもりかに興味しんしん。というか、終わる日が来るのか?
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